お客様(Aさん)からのお手紙です。ご了承を得てホームページ掲載させて頂いています。
脳内出血になり、ベッドの上で目が覚めた時には左半身の感覚がありませんでした。 我が身に障がいがふりかかった時に初めて絶望感と 共に恐怖を感じました。左半身の感覚を失いある意味絶望し、精神的にかなりまいってましたが、しかし、せっかく生き残ったのですから、この障がいと付き合って行くしかない。どう付き合うか?必死に自分なりに努力つもりだったが、なにをしても満たされない、つまり、楽しいと思うことがなに1つ無かったのです。この6年間ディサービスに通い、ヘルパーさんの助けやケアマネージャーさんの助けを借り、ハリの無い人生をおくってきました。ダイビングをしてみたい、と言う気持ちはありましたが、なかなかその機会に巡り合えず、障がいを持った後も、諦める事はできなかった、と言うか諦めてはイケない気がしたのです。リハビリ中に聞いた、「障がいを持っていても、ダイビングが出来る」という障がい者ダイビング団体経由で「ホヌホヌダイバーズ」の哲朗さんに巡り合えた事を心から感謝しています。素晴らしいインストラクターがいると聞き連絡を入れました。問い合わせにも電話、メールを通して、症状や状態、親切・丁寧に説明に応じてくれました。
いよいよ、ダイビングの日、ホテルに迎えに来たインストラクターは、 若いにぃちゃん。『おいおい 大丈夫かよ・・』と。今思えば懐かしいくらいです。 この若いにぃちゃん、なかなか頼れる男だったのです。
慣れた手つきでかなりの安心感、本当は内心ドキドキとワクワクそして不安が一度に来たような、なんと言うかしばらく忘れてた感覚。障がいを持つ前もなかなか味わった事のない心地よさでしたね。初めて会ったインストラクターに命を預けるようなものです。今だから言います。正直この時はまだ不安でした。
器材の用意、一番不安だったウエットスーツの装着、すべてインストラクターが手伝ってくれ、と言うか彼が着せてくれます。事前によく打ち合わせをし、症状を理解してくれ、左半身麻痺の障害者が着れるようなウエットスーツを持参してくれた事に、自分は感動しました。
そしてダイビングに関する注意、息の仕方、合図の方法、真剣に説明をひとつずつ丁寧にしてくれます。内心ドキドキ・ワクワクでしたよ。初めて着たウェットスーツ、ダイビングができる喜び、しかしここだけは、しっかりと聞いておかなければと自分も真剣に聞きました。そこには、頼れるダイビングインストラクターがいました。よし!この人なら安心だ、すっかり心の中で確信を持てたのはこの説明の時です。
そしていよいよ海、、、、この人なら安心だと思いながらも、やはり不安でした。 いいドキドキを本気で体験してました。しっかりすべてのサポートをして頂くことにより安心してダイビングを体験できました。
海は素晴らしいです。
障がいがあるからと諦めないで本当によかった。感動でした。いや、それ以上だと思います。何度も行きたい!と言っても言い過ぎではないほどです。
最後に、この体験記を見てくれてる方の少しでも希望や勇気になればと、勇気を持って写真を公開させて頂きました。お見苦しいモノを最後まで見て下さった方々にも心から感謝致します。